昔、カリスマ美容師って言葉が流行りました。
実際、わたしが20代の時雇われからお世話になっていた美容師さんが、自分の店を立ち上げてカリスマ美容師になったことがあります。
それから30年、その方に髪を切ってもらっていたという話をなんと!生徒から聞いたんですね。
あたしが「あたしさぁ昔髪を切ってもらていた人がカリスマ美容師になっちゃってさぁ」と話すと
「それってSさんのことじゃないですか?」って一発で分かったのです。
Sさんは、仕事を心から愛していました。
もしも明日で命が終わると言っても、Sさんは髪を切り続けるんじゃないか?ってレベルです。
今では3店舗もスタジオを持つ社長さんになっています。
仕事を心から愛して、技術を追求していく美容師さんってたくさんいます。
Sさんに髪を切ってもらうことはなくなりましたが、今わたしの髪を切ってくれている美容師さんもそうです。
他の人からも、たくさんそういう美容師さんの話を聞きます。
そして、仕事に命を懸けている店は間違いなく繁盛しています。
はたして熱い思いだけで商売は出来ないのでしょうか?
マーケティングを知らないと、繁盛はしないのでしょうか?
絶対にちゃいます。
商売は、人と人の関わりで成り立ってるんです。
その中に尋常でない熱い想いがあって、人を幸せにできる最高級のサービスがあれば、かーなーらーずーそれは伝わります。
腕を磨くって言葉をあたしは大好きです。
昨日よりも今日。
今日よりも明日。
あたし達職人は、腕を磨き続ける事に喜びを感じます。
もしも、そこに喜びがないんなら「儲かるらしーから」と言う理由しかなかったら、売り上げはその場だけで3年5年と愛され続ける店は作れません(きっぱり)
何のために商売を立ち上げたんですか?
「人に喜ばれたいから」って自分が気分いいからとちゃいますか?
「ありがとう」って言われることが自分を上げてくれるからだけとちゃいますか?
職分を追及するって、そんな生半可なもんやないんです。
目の前に何度もそういう美容師さんが表れて、あたしは職分の追求を知りました。
そして「あぁ、ほんとうにこのくらい仕事を追求できる人になろう」っていつも思うんです。
身体を壊そうがお構いなしに仕事に没頭するってバカみたいでしょうが、それでも過労死はしないのです。
だって幸せだから。
あたしは今の仕事を愛しています。
「最後の最後まで顔変えてたよね。」
そう言われて人生が終わるのが本望だと真剣に思ってます。
感謝のお金は後からついて来ます。
勝手について来ます。
そんな事言うてパッションYUMI☆かて生徒のコンサルしてるやんって言われるかもしれません。
でも、あたしが生徒のコンサルをするのは「職分を追及してほしいから」です。
お金の心配が押し寄せてきて、前が見えへんようになったら、何度も何度もあなたがこの仕事を志した原点に戻ってください。
人間ってあほやからすぐに忘れるんですよ(笑)
そうして、今日もいちにち、がんばろーーーーーー
えいえいおー!